肌寒くなり、家々の暖炉で焚く薪の香りが街に漂う今日この頃です。
お世話になった海岸沿いの街にある魚料理のレストラン“la costarella(ラ・コスタレッラ)”もハイシーズンの夏を終え、今日で閉店。来年の3月のパスクワ(復活祭)まで冬休みに入ります。
今回はここ3日間のまかないをご紹介したいと思います。
“gazpacho con gamberi(車海老とガスパチョ)”
スペインの生のトマトを使った冷製スープをシェフがアレンジした一皿。
イタリアの太陽をたっぷり浴びたトマト(最盛期、夏場のトマトは格別においしい!!)の果肉だけをスープに。キュウリとパプリカのさいの目切りで食感にアクセントをつけます。仕上げに荒めのパン粉をまぶした車海老をオリーブオイルでこんがり狐色に焼いたものをのせます。
“tagliatelle al burro con gli scampi(卵入りの手打ち麺と赤座海老)”
農家の生みたて卵を使ったパスタ生地。麺棒を使って丁寧に伸ばします。茹で上がった麺をたっぷりのバターで和え、赤座海老をトッピング。海老の頭や殻でとっただしを煮詰めた濃厚なソースをからめていただきます。
“insalata di cavolfiore(緑のカリフラワーのサラダ)“
採れたての冬野菜“カリフラワー”。生のカリフラワーを塩とオリーブオイルでシンプルに味付けし野菜そのものの味を楽しみます。
“spaghetti al pomodoro(トマトソースのスパゲッティ)”
シェフから学んだお母さんの味。甘みが出るまで炒めた玉ねぎと夏場に仕込んだトマトソースに歯ごたえを残したスパゲッティとたっぷりのパルミジャーノチーズを加えます。味には人一倍うるさいシェフもにっこり笑顔の出来栄えです。
“testa di branzino bollita(すずきのカマ)”
すずき(白身の魚)の頭とカマの部分を茹で、レモンドレッシングと胡椒で味付け。魚の美味しさを素直に味わえるまかないならではの一皿です。
“sushi(寿司)”
26年間、魚料理のお店を続けてきただけあり、魚と海をこよなく愛している彼女。そんな彼女はお寿司も大好き。今日は感謝の気持ちも込めて慣れないながらもお寿司を握りました。大満足の様子。
「buonissimo(とってもおいしいわ)!!」
普段のまかないからたくさんのイタリアの食文化を学ぶことが出来ました。
そしてほんのちょっとですが、日本の食文化も伝えることができて、よかったです。